子どもがジュニアサッカー?!

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SOUMAR’s diary

岡本太郎を愛する父とネイマールに憧れた息子ソウマール(現小6)の壮絶なジュニアサッカーに挑む親子の物語です。

その後も団子に入れなかったソウマールだが。。。

 

次の試合も、そのまた次の試合も

ソウマールは団子の中に入れませんでした。

 

オヤマールの怒りは溜まります。

それをぶつけてもみました。けれど、それでもソウマールは変わりません。

 

そこで

オヤマールは角度を変えてみました。

 

「ソウマール」

「なぁに?」

「いいか。そこまで頑なに団子の中に入らないなら、もういいぞ。もう団子の中に入るな」

「え?お団子に入らなくていいの?」

「あぁ、ただし」オヤマールはいう。「団子に入らない代わりに、パスをもらおう」

「パス?」

「そう、パスだ。大きな声を出して仲間からパスをもらうんだ。もし、パスがもらえれば、その先にはもうゴールしかないんだぞ」

「本当?ゴールだけ?  ぼくやる!」

「頑張れよ!(本当はキーパーもいるけどな(笑))」

 

 

そして次の試合。

彼は勇気を振り絞り、大声でパスを要求しました。

「へい。へい。へーい。パース。パース♪」

ソウマールは

ハリキリながら、団子の周りをお遊戯のように回りだします。その姿は。。。

 

。。。もうなんていったらいいのかなぁ(笑)

 

それは。。。

もう、サッカーではなく、新たなカバディみたいなスポーツをソウマール1人が考え、はじめたかのように見えました。

ソウマールは

なおも、大声で団子の周りをグルグル回っております。

「へい。へい。ちょうだいよぉ~パス。ちょうだいよぉ。こっちだよぉ~」

 

。。。

 

 

奇妙な民族ダンスは試合が終わるまで続きました(笑)

 

 

試合後、

オヤマールはすぐにソウマールを呼びました。

 

 

「(笑)いいか、ソウマール。団子の周りを回るのは、やっぱり止めよう。奇妙だ。民族がキャンプファイアーの周りを踊ってるようだぞ」

「パパ、奇妙って、どういうことぉ?」

「ソウマールのことだ。それより」

オヤマールはいいました。

「今度は片方の手でゴールを指差し、もう片方の手でボールを指差すんだ。ボールとゴールの両方が見える場所だ。いいな、そこが一番良いポジションなんだ!そこにいれば。。。」

「ゴール!!🥅」

「正解!」

「僕、行ってくる!」

ソウマールは2試合目にいきました。

 

結果。。。

 

奇妙なダンスに更に手がつき、ゴールとボールを交互に指差してます。

「へい。へい。へーい。パス!パース♪」

声と手が同時に動き、それはまるで宇宙人と交信をしているような、人をおちょくっているような具合になってしまい、

回りから爆笑が巻き起こり。。。もちろん。すぐに交代させられました。

「へい。へい。へーい。パース。パース♪。。。なんでぇ?」

 

。。。ソウマール。

私が悪かった。

その日、コーチにソウマールはこっぴどく怒られました。。。

 

その後

ソウマールに「パスをもらえ」だとか、「団子に入れ」とか言わなくなりました。

 

当然、奇妙なダンスもなくなりました。

。。。もちろん

団子を経験することもありませんでした。

ただ。。。

 

いつの間にか

団子から転がり出てくるボールや、そこから抜け出ようとドリブルしてくる子供の場所が、なぜか彼には分かり、

少しずつだけどボールに触れるようになりました。。。なに、この能力は(笑)

 

※ちなみにネイマールも子供の頃、団子には入らなかったそうです。

 

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